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Hearty Medical Care

呼吸器疾患センター・呼吸器内科

概要

草津総合病院 呼吸器疾患センター・呼吸器内科では、滋賀医科大学呼吸器内科より

呼吸器内科専門医による診療サポートをいただき、下記のごとく呼吸器疾患全般の診療に対応しています。

悪性疾患

  • 原発性肺がんの放射線療法、最新の化学療法
  • 悪性中皮腫の化学療法

良性疾患

  • COPD(安定期・急性増悪)
  • 気管支喘息(特に重症・難治性)
  • 特発性肺線維症
  • 特発性間質性肺炎
  • 薬剤性肺障害
  • サルコイドーシス
  • 膠原病関連肺疾患
  • リンパ増殖性疾患
  • 過敏性肺臓炎(様々な抗原に対する)
  • EGPA(チャーグストラウス症候群)
  • MPO-ANCA関連肺疾患
  • 肺胞蛋白症

感染症

  • 市中肺炎(CAP)、医療介護関連肺炎(NHCAP)、院内肺炎(HAP)
  • マイコプラズマ肺炎
  • レジオネラ肺炎
  • 慢性進行性肺アスペルギルス症、気道親和性肺アスペルギルス症(Airway-invasive PA)
  • 肺クリプトコッカス症
  • 肺結核(非排菌症例)、結核性胸膜炎
  • 非結核性抗酸菌症(MAC症・M.カンザシなど、M.アブセッサスは難治性のため専門病院へ紹介)

在宅医療

  • 在宅酸素療法(HOT)
  • 在宅人工呼吸療法(NPPV)

特に力を入れている疾患

原発性肺がんに対する超音波内視鏡検査と、個別化・最適化治療(プレシジョンメディシン)

超音波内視鏡検査を2017年4月から導入し、検査中はペチジン・ミダゾラムの併用を開始し、安全で苦痛のない正確な肺がん診断を開始しております。当院のPET-CTおよびMRIにて短期間で全身検索を行い、正しいステージングのうえ、呼吸器外科とのカンファレンスにて、できる限り外科切除を念頭に最適な治療方針を決定しています。手術困難症例に対しては、根治的な放射線照射を積極的に実施していますが、それ以外にも準根治的照射、姑息的照射、対症照射など、様々なシチュエーションにあった放射線治療を状況に応じて適切に実施しています。化学療法については、最新の米国の肺がん診療ガイドライン(NCCN)、日本肺癌学会肺がん診療ガイドラインに準拠するとともに、米国臨床腫瘍学会(ASCO)、欧州臨床腫瘍学会(ESMO)、世界肺癌学会(WCLC)での最新の学会発表、臨床試験データに基づいた治療を行っています。特に2015年冬より非小細胞肺癌に順次適応となった免疫チェックポイント阻害薬(ニボルマブ、ペンブロリズマブ、2018年4月よりアテゾリズマブ)を積極的に使用するため、その条件となるPD-L1検査を必須としています。

またドライバー遺伝子変異(EGFR、EML4-ALK、ROS-1、BRAFV600E(2018年4月以降))を原因とする肺癌を各種遺伝子検査により積極的に検索し、最適な分子標的治療薬を提供しています(プレシジョンメディシン)。適切な治療を行ったにもかかわらず再発する場合は、再発部位から積極的に組織生検(リバイオプシー)を行い、次の適切な治療の選択に役立てています。胸膜播種の場合は、局所麻酔下胸腔鏡を実施しています。

重症・難治性気管支喘息に対するモノクローナル抗体薬の投与ならびに気管支サーモプラスティー

喘息国際ガイドライン(GINA2016)、喘息予防・管理ガイドライン(JGL2015)に基づき、吸入ステロイド/気管支拡張薬合剤やロイコトリエン拮抗薬、キサンチン製剤、抗コリン吸入などを患者さんの症状ステップに応じて最適な組み合わせにより治療を行っております。2017年秋より当院でも呼気中一酸化窒素測定(FeNO測定)が可能となり、喘息の早期診断ならびに喘息コントロールの指標として活用しています。

高容量の吸入ステロイドやその他の適切な治療を併用しても、喘息コントロールが不良な重症・難治性喘息に対しては、モノクローナル抗体薬を積極的に使用しています。現在、抗IgE抗体のオマリズマブ、抗IL-5抗体のメポリズマブの他、2018年4月より新たに抗IL-5リセプターα抗体のベンラリズマブが使用可能となり、より幅広い喘息治療が可能になっております。

また、上記の内科的治療の他にも、難治性喘息に対し気管支鏡を用いて気管支上皮粘膜に一定の熱を加える気管支サーモプラスティー治療も実施可能です。

COPDに対する積極的な気管支拡張治療の導入

COPDに対する国際ガイドラインGOLD(2017)、呼吸器学会COPDガイドライン(2018年改訂)を基に、治療区分B群ならびにA群の症例に対しても積極的に気管支拡張薬合剤を使用し、最大限の呼吸苦軽減をめざして治療を行っています。

特発性肺線維症に対する抗線維化薬の積極的導入と長期管理

特発性肺線維症に対しては、ATS/ERS/JRS/ALATの国際ガイドライン(2011)、特発性間質性肺炎診断と治療の手引き(2016)、特発性肺線維症の治療ガイドライン(2017)に基づき、適切な診断ならびに、できるだけ初期の段階より抗線維化薬(ピルフェニドン、ニンテダニブ)を使用し、それ以外の補助的治療も組み合わせて治療をしています。

びまん性肺疾患の診断ならびに免疫抑制薬の適切な導入と長期管理

非常に多彩で稀な疾患も多いびまん性肺疾患に対し、HRCTによる専門的な読影診断ならびに、気管支鏡による気管支肺胞洗浄検査、呼吸器外科に依頼する外科的肺組織生検などを組み合わせることにより正しい診断を心がけています。治療はステロイドを中心として、複数の免疫抑制剤(シクロスポリン、アザチオプリン、タクロリムス)を、特発性間質性肺炎診断と治療の手引き(2016)や、国内外の学会での報告や臨床試験の結果などに基づいて使用しています。特に免疫抑制剤の導入、副作用のモニタリング、治療効果判定ならびに治療薬の増減などを綿密に行っています。

呼吸器感染症に対する気管支鏡検査、抗菌治療薬の最適化

様々な呼吸器感染症に対して、気管支鏡を積極的に実施し正しい診断と最適な治療を実践しています。肺炎に対しては成人肺炎診療ガイドライン(2017)に沿った治療を実践し、院内に普及させることで病院全体としての肺炎治療の底上げを行っています。排菌結核は原則として結核指定病院に紹介させていただきます。原因不明の片側胸水の場合は、肺癌以外に結核が原因のことも多く、当科で局所麻酔下胸腔鏡検査を実施し、迅速に診断を行います。また、最近中年以降の女性に増加傾向の非結核性抗酸菌症についても、早期診断のため積極的に気管支鏡検査を行い、診断、厳重経過観察ないし薬物治療の導入を個々の症例で判断・実施しています。一般細菌以外の各種呼吸器感染症に対しても、サンフォードガイドやJAID/JSC感染症治療ガイドライン、深在性真菌症の診断・治療ガイドライン2014に準拠し、適切な治療を行っています。

在宅酸素療法、在宅人工呼吸療法の導入と外来管理

COPDや肺線維症、結核後遺症など、呼吸機能の低下した患者さんに対し、生活の質を低下させることがないよう在宅酸素療法を導入しております。短期間の教育入院を行い、適切な酸素流量を評価して、以後外来で管理しています。また、進行COPDや結核後遺症の中でも、二酸化炭素の貯留を認めるⅡ型呼吸不全に対しては、NPPVガイドライン2015に基づき、おおよそ動脈血でCO2が55torr前後で、夜間の在宅人工呼吸療法を積極的に導入しています。特に夜間の呼吸努力の強弱に対して自動で圧が追従変動するVAPSモードを採用する最新機種を選択し、これにより日中の呼吸筋疲労や、眠気・倦怠感が従来よりも改善し、全体としてQOLが改善しています。



呼吸器疾患センター・呼吸器内科


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