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会長あいさつ | 社会医療法人 誠光会グループ

会長あいさつGREETING

これからの
誠光会の役割とは

社会医療法人誠光会 会長 / 柏木 厚典

柏木 厚典会長は、以下の言葉を掲げていました。

2018年5月末に、社会医療法人誠光会理事長を退任し、北野博也先生が新理事長に就任されました。私は2014年5月に滋賀医科大学医学部附属病院長から本誠光会に理事長として着任してから、4年が経過していました。この度、初期の目的を果たし、次世代のリーダーに引き継ぐことができたのは大きな慶びでした。

その間、医療・介護の大幅な改革を行い、患者さん中心の医療、医療安全の強化により本院医療への信頼を徐々に得ることができました。また、医療の質の向上と経営の効率化を行い、医療経営の黒字化を果たしました。

本院は2006年に新病院を開設した後、慢性的な資金不足が継続し、その解決のため2011年に資本の流動化を目的とした特別目的会社(Special Purpose Company: SPC)が設立され、その管理下で病院が運営され、資金調達が得やすい仕組みができました。しかし、約14億円の多額の家賃(毎年の総収入の約10.9%以上)をSPCに支払う必要があり、自立的運営が難しい状態でした。理事長に着任後、私の最初の目的は、SPCから病院を買い戻し、銀行団からの借り入れ資金で運営することでした。単年度で当期純利益の黒字化が見えてきて、2015年12月23日にはSPCおよび銀行団のご厚意により病院の買戻しが完了しました。この達成は、理事会のご指導のもと、多くの誠光会職員の皆様、地域医療・介護関係者の方々、近隣の大学関係者、県庁・草津市、地域ボランティア団体の皆様方のご支援のおかげでした。この間、経営の黒字化をめざし、急性期病棟の収入を強化し、地域包括ケア病床の活用と回復期、療養、介護病棟の機能向上、医療と介護の連携を目指した各種取り組みを達成しました。この中で、病院活性化の最も重要な基盤は、病院内を明るくし、医師を含む各種職員の医療提供に対する意識改革とスキルアップ、新しい良い人材を獲得する、経営戦略部の強化と日々の病院稼働状態の数値化と全職員への可視化であったと確信しています。

さてこれから、誠光会はどのような方向を目指すべきでしょうか?私は誠光会会長として、どのような役割を果たすべきでしょうか?2025年には、戦後第一次ベビーブーム世代がすべて75歳以上となり、医療費、介護費、年金に必要な支出が急増することが予想されています。社会医療法人の医療・介護部門の活性化は、北野新理事長のかじ取りにお任せしますが、新棟建設と病院再開発、病院の分離と外来部門の再編、手術部門、救急医療、ICU、SCU、小児周産期医療等の強化が望まれています。それとともに機能係数IIのランクアップが残された課題です。会長として、これら諸課題がスムーズに進行することに、適切な関与をしてゆくことはもちろんですが、それと同時に、一般社団法人誠光会「先進・予防医療推進協会」を立ち上げ、「治験、健診の充実、予防医療としての心身健康道場の開設、リハビリ・介護支援ロボットの開発、AI、ICT技術を用いた医療、介護支援ソフトウェアの開発と応用の推進」などの分野で当社団が大きく発展することを期待していました。

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